バフ研磨とは?

そもそも「バフ研磨とは?」という方のために

バフ研磨の見本

バフ研磨の行程を写真入りで説明していきます。今回は布製のバフを使い、真鍮部品の研磨してみましょう。

「柔らかな布で硬い金属を磨く」ので、首をかしげる人もいますが、研磨材を用いることでそれが可能になるのです。

布製のバフ

バフとは柔らかな布、もしくは皮で出来ています。これを高速で回転させて、金属などを研磨するわけです。

今回は布製のバフで研磨作業

これがバフです。柔らかな布で出来ています。他にもゴムで出来ているもの、皮で出来ているものがあります。今回は、この布製のバフに研磨剤を塗ります

 

研磨材の塗布

研磨材は粘りけのあるペースト状の者を使います。歯磨き粉と同じく、ざらざらした粒子(研磨剤)が含まれています。

研磨材は粘り気のあるペースト状

研磨剤は粘り気のあるペースト状。これをバフに塗りつけます。研磨剤ですから、触れると微妙なざらつきがあります。

 

バフの回転

柔らかなバフを機械に取り付け、高速で回転させます。回転速度は1分間に100回以上。

バフを取り付けて回転

研磨剤を塗り終えたら、バフを回転させます。回転速度は、磨く部品のよってまちまちです。

今回の回転速度は少し早めの140rpm。1分間に140回、バフが回転します。

なお、それなりの音はします。ちょっとうるさい程度です。

 

研磨作業スタート

回転するバフに部品を軽く押し当てて、研磨作業を開始します。細かな粒子が飛び散りますので、ゴーグル、マスクは必需品です。

手袋とゴーグルで安全対策

回転しているバフに部品を押し当てて、研磨作業を始めます。バフの素材は布とはいえ、手袋の着用は必須です。しかも手袋は二重にはめています。

また微粒子が飛散しますので、目を保護するためのゴーグル、時にはマスクも装着します。

 

職人技 (指先の感触)

研磨の状態を指先などで確認します。研磨の状況を何度も確認し、納得が行くまで研磨作業を続けます。

手袋越しに微調整

手袋をはめても、スタッフの指先は敏感です。部品を押し当てる強さを微妙に加減し、着実に磨き上げていきます。

 

確認作業

光に当てて細かな傷がないかも確認

より高い完成度を目指して

時折、部品の研磨状態を確認。光に当てて、細かな傷や、光沢の具合などを確認します。研磨が足りないときは、再度、部品をバフに接触させ、研磨作業に入り、完成させます。

研磨作業完了

研磨終了後。つやのある表面になりました。

加工前と加工後

出来上がりました。写真ですと少しわかりにくいですが、左が加工前。右が加工後となります。